メルセデス・ベンツのファンなら、一度は手に入れたいと思う数々の名車のデザインを手がけた
ブルーノ・サッコ氏が死去しました。
2024年9月19日、ブルーノ・サッコ氏はドイツのジンデルフィンゲンで90歳の生涯を閉じました。
「メルセデス・ベンツは常にメルセデス・ベンツらしくなければならない」と語った、
彼のデザインを見ていきましょう。
ブルーノ・サッコが手がけた代表的なモデル
W124型 Eクラス(初代):1985年
「永遠のEクラス」と呼ばれるほど高い人気を誇るモデルです。
今でも中古車として人気で、程度の良いものはかなりの金額になります。
私も運転したことがあるのですが、ちょどいいサイズに、乗り心地にほんと良いんですよね。
W126型 Sクラス(2代目):1979年
メルセデス・ベンツのフラッグシップモデルとして君臨し、高級セダンのベンチマークとなりました。この126シリーズがブルーノ・サッコ氏にとって一番最高の作品だったとのこと。
W201型 190:1982年
コンパクトなボディ(5ナンバーサイズ)にメルセデス・ベンツの技術を凝縮したモデルです。
Cクラスの元になったモデルでもありますね。
R129型 SL:1989年
スタイリッシュなオープンカーとして人気を博しました。
この4代目SLも今でも人気ですよね。
その他のモデル
- W100型 600(初期に手がけたモデル)
- W113型 「通称:パゴダ」(初期に手がけたモデル)
- C126型 クーペ
- W460型 Gクラス
- W220型 Sクラス(最後に手がけたモデル)
- C215型 CLクラス(最後に手がけたモデル)
ブルーノ・サッコのデザインの特徴
ブルーノ・サッコは、メルセデス・ベンツのデザインに革新をもたらし、同社の黄金期を築いた伝説的なデザイナー。彼のデザインは、単にカッコいいだけでなく、機能性と耐久性、そして時代を超越した普遍的な造形美を兼ね備えています。
私個人としても、一番カーデザインに求めていることを体現してきた偉人だと思ってます(えらそうにすみません)。
シンプルで洗練された造形
余分な装飾を削ぎ落とし、機能美を追求したシンプルなデザインが特徴です。
直線的でシャープなラインが、力強さとエレガントさを両立しています。
時代に左右されない普遍的な美しさを追求し、長く愛されるデザインを生み出しました。
高い機能性
エアロダイナミクス性能の向上や、乗降性の向上など、機能性を追求しています。
各パーツの配置や形状にまでこだわり、操作のしやすさ、運転のしやすさで時代をリードしました。
長距離ドライブでも疲れにくい、人間工学に基づいたインテリアも特長の一つです。
40年以上前のクルマですが、今見ても古さを感じません。
メルセデス・ベンツらしさの追求
メルセデス・ベンツの伝統的なデザイン要素を継承しつつ、現代的な解釈を加えることで、新しいメルセデス・ベンツ像を確立しました。
耐久性と信頼性
長く安心して乗れるように、耐久性と信頼性を重視したデザインが特徴です。
高品質な素材を使用し、細部にまでこだわった作り込みがなされています。
この時代のメルセデスが最強だと今も言われていますよね。
時代を超越したデザイン
流行に左右されない普遍的なデザインを追求したため、その良さが現代でも新鮮に感じます。
この時代のメルセデスは、クラシックカーとして今も高い人気を誇り、中古車市場でも人気です。
メルセデス・ベンツらしさの象徴
ブルーノ・サッコは、メルセデス・ベンツのデザイン言語を確立し、同社のブランドイメージを大きく向上させました。
中年以上の年代は、この時代のベンツの印象が今も強く残っていると思います。
ましてや、所有していた人にとっては、この時代が一番良かったと思う人も多いでしょう。
それほど、魅力あふれるデザイナーであったブルーノ・サッコは、今後もカーデザインの歴史の中で語り継がれることでしょう。